Schwinn Project

Schwinn ヴィンテージ クルーザー

10年以上前。ロサンゼルス滞在時から日本に帰国する際、唯一持ち帰った物が<Schwinn>のビーチクルーザーです。ロサンゼルスにあるサイクルストア<Palms Cycle>。現在は分かりませんが、当時は旧いShwinnの自転車が数多く展示販売されておりました。そこで「アメリカ製のShwinnのビーチクルーザーを探してる」と伝え「色はブラック。パーツは出来るだけアメリカ製を使って欲しい」と頼み込み、フレームの再塗装から組み上げて頂いた自転車です。

当時のPalms Cycle店内の様子


特に旧いShwinnの自転車はシリアルナンバーが刻印されており、製造年が分かるようになっており(打刻位置は年代によって変わっております)状態の良い物はebay等で常に高値で取引されております。なおシリアルナンバーを解読するサイトは<こちら>からご覧頂けます(英語)。実際に打ち込んでみると<Congrats! Your bike is an original Chicago Schwinn. Built: 01/06 of 1950(あなたの自転車はシカゴで製造された物ですよ)>と表示され、1950年の1月6日に製造されていたのが分かります。

ただ現在は、嫁の自転車(シュインのフレーム)にすべてのパーツを取り付けてしまいましたので、残念ながらフレームのみが残っております。さてここからの内容は、フレームだけが残った1950年製のSchwinnを組み上げるために2019年から始めた<Schwinn Project>となります。

Schwinnパーツ

届いた自転車は早くも分解


早速ebayで商品を物色。パーツを別々に購入する方法もあるのですが、今回はパーツ数が多いため<Schwinn TYPHOON(1966年)>の車両本体を購入しました。ただ自転車本体を海外配送してくれるセラーは少ないため、今回は非常に運が良かったと思います。

届いたばかりのミントコンディションのBENDIXハブ


必要なのはステム / リム / ウィール / ペダル / フロントブレーキ / フロントディレーラー / クランク / チエーンなど。まずは3スピード(三段変速ギア)のハブを倉庫に眠っていたコースターブレーキ<BENDIX>ハブに交換と思ったのですが、肝心の<ハブ軸>が壊れていることが発覚。またスポークの長さも異なります。

Schwinn アメリカ製 ビンテージ パーツ

洗浄前のパーツ


自転車好きの方には分かると思うのですが、スポークの長さを調べるにはハブの外径等を細かく測る必要があり、尚且つ、ホイールのセンターに取り付ける(センター出しを行う)必要があります。ということで、この部分を自転車屋に依頼。タイヤ等を自転車屋に預けつつ、同時進行で急遽<BENDIX 36 HOLE COASTER BRAKE HUB>を購入しました。10年以上、分解放置されていたハブですから、なんとなく嫌な予感がありました。

Schwinn ヘッドバッジ

SCHWINNのロゴ下にChicagoが印字される前のタイプ


またヘッドバッジの長さ(バッジを取り付ける為の穴と穴の間隔)は(多分)2種類あるのですが、所有のフレームには長いタイプと分かり再度ebayで購入。ただ付属のネジでは奥まで差し込むことが出来ずペンチで数ミリを切り落とすなど、多少の加工が必要となりました。

longhorn handlebars ロングホーン ハンドルバー

上が<Longhorn>と呼ばる製品(下が通常のハンドルバー)

これでスポークを取り付けたら後輪は完成。そして本日はフロントフォークとクランクを取り付けました。ただチェーンガードを取り付けるネジが引っかかるので微調整は必要なようです。またハンドルバーはSCHWINNの刻印が入るオリジナルの当時物なのですが、個人的にはアームが短く好みではありませんので要相談。

Schwinn-クランク

Palms Cycleのデカールが残っております。


それでもSchwinn Projectはいよいよ大詰め。リムも組み上がり残りはフロントブレーキを残すのみとなりました。

Schwinn フォーククラウン

フロント・フォーク用クラウン(真ん中に穴が空いております)


ただ所有のフォークは穴が空いておらず今回はここで断念。バルーンタイヤ(太いタイヤ)用のフォークに合うFork Crownが当時実際に製造されていたのか?また工程が進みましたらご報告させて頂きます。





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